リサーチを通じて気付いたことは?公開情報から点と点を結ぶインテリジェンスを見いだす

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インサイダー情報はそのままでは役に立たない!?

ビジネスリサーチの依頼の中で、「業界の空気感はどうなっているか?」「この技術が主流になっているというのは信憑性があるか?」、あるいは「主要プレイヤーの経営陣の目立ったコメントがあれば拾ってほしい」といったような要望が出されることがあります。

たとえば依頼主は、顧客やパートナーとの会話の中で、いろいろな発言を受けてそれを参考にしますが、それだけを信じてしまうことへの懸念があるわけです。インサイダー情報といいますか、ヒアリング調査を含めた一次情報はとても貴重なものですが、その取り扱いには留意が必要です。発言をした人自身をどう評価するか、あるいはコメント内容を他の人のコメントと比較考察するなど、相対化して位置づけない限り、全体像の中での価値を正当に評価できません。

 

CIAも収集する情報の95%が公開情報

各国の情報機関の情報収集活動も、実は地味なもので、新聞や雑誌などの公開情報を集め分類していくことが基本といわれています。こうした積み上げによって、全体的な動向を把握していない限り、聞き取った貴重な情報を活かすことができないわけです。

あるいは料理の仕方次第で、公開情報だけでもインテリジェンスを生み出すことができるともいえます。リサーチャーによる情報の選別と整理・分析力が問われるところです。

また、重要なポイントとして、依頼主(クライアント)の情報要求(情報機関などインテリジェンスコミュニティでは「リクワイアメント」と呼ばれる)を常に意識しておくことが挙げられます。これにより、想定質問、あるいは「何を問われるのか?」が明確になり、リサーチにあたって何を重視すべきかが定まります。

👉 元CIAが教えるデータ分析のための5つのステップとは?(GQ)

 

ビジネスリサーチの結論には「余白」を残す

 

 

関連図書

インテリジェンス入門―利益を実現する知識の創造』(北岡元)